2.インターネットへまっしぐら
対象はこんな人だ。
・自宅のパソコンでインターネットをやりたい人。
・ホワイトハウスのWWWにいって、猫のソックス君の鳴き声を聞きたい人。
--- これはもうなくなってヒラリーさんの声に替った。
・とにかくPLAYBOYのWWWを一回見てみたい人。
・「インターネットやってる?」と聞かれて「う〜ん、やってる」といいたい人。
---いまでは、なんでそんなこと聞くんだという顔で見返すのが作法。
とりあえず自宅の電話を使ってインターネットする、「ダイヤルアップIP接続」の
方法で進めよう。
- ダイアルアップIP接続に必要な電話回線
- NTTと契約して電話(公衆回線),ISDN,専用線のどれかを設置してもらう。
- 電話が一番安くISDN、専用線の順番で料金が高くなる。
- 世界に向けて24時間情報を発信するサーバーを設置するなら専用線が必要だが、
それ以外なら公衆回線、ISDNで構わない。
- あなたの環境にあった方法に進んで欲しい。
- なんにもないとき
- パソコンはあるけどプロバイダと契約していないとき
- プロバイダと契約したけどパソコンがないとき
- プロバイダと契約したけどパソコンをセットしていないとき
- 目の前にインターネットに接続されたパソコンがあるとき
- いきなりパソコンをインストールしてプロバイダに電話をつなげて、オンライン
サインアップという荒業もある。
なんにもないとき
パソコンを手にいれる
--- パソコンに一家言持っている人はこっち ---
- お勧めパソコン
- MacintoshかWindowsが動くパソコン。UNIXマシンやAS/400でも構わない。
- CPU Power PC,Pentium。でもインターネットだけなら68LC040,486DX4でも十分。
68LC040,486DX4ならブラウザはNetscape Navigator 3.xx
Microsoft Internet Exploler 3.xx あたりがベストマッチ。
- 時代変わって2000年では10万円パソコンの400MHZあたり。一押しはiMac。簡単だから。
- メインメモリ 64MB以上
- ハードディスク 2GB以上 ---- 4GBあると困らない
- 写真をいじったりVTRを作ったりするなら4GB以上は必須
- CD-ROMドライブ 20倍速程度.....CD-ROMで動画を見たい人は速い方がいい
- 値切ること ... 値切り癖がつくと品格が卑しくなると言われるのでほどほどに
- 電子技術に明るくない人は、パソコンにモデムが組み込んであるものがものが使いやすい
- モデムは56.6bps以上で動くものがいい
56kbpsモデムは「V.90」と「K56flex」の2種類の方式があるのでプロバイダがサポートしている方式を選ぶ。
56Kbpsモデムは「x2」と「K56flex」の2種類の方式があったが1998年初めには統一規格が決まった。もっともK56flexの会社がx2のUSロボティクスを買収してしまったので決着は着いていたようなものだった。統一規格は「V.90」になったがいまだ「K56flex」も動いている。
- 新会社が気合いを入れて売り出したパソコンか、同型か類似品を1万台以上販売して実績があり技術が確立している会社のパソコン
- ※本当にお勧めのパソコンとは
- 1)安いパソコンで
- 2)いろいろなソフトがインストールされているもの
- 3)モデムだけは最低でも56Kbpsが欲しい
- 4)最新型である必要はない
- WINDOWS95,Macの漢字TALK7.5が動くパソコンならインターネット程度の
描画スピードで困ることはない
- 描画スピードが気になるのは20MBの絵をオーサリングするときなど
- これを行なうにはメモリ、ディスプレイ、外部記憶装置、アプリケーション
などシステムのグレードアップとそれを駆使できる腕が必要だ
- あの重たいソフトの代表格、一太郎、WORDが動くパソコンならインターネットは余裕でできる
モデムを買う --- 持っている人はこっち ---
- ・・モデムつきのパソコンならなお結構
- 56Kkbpsで通信ができるもの。
外付けモデムは6,500円位で買える。96年は14.4kbps、97年暮れまでは28.8kbps、1998年初めは33.6kbpsでも大丈夫だったけど今は混雑してるからね。
- モデムのスピードがすべてではない。接続したいWebまでの回線がすべて混雑しないで速くないと意味がない。
- 接続用の電話線は付属のはずだが、一応確認しておく。
- たいがいFAXのソフトウェアも付いてきて、FAXの送受信もできる。
- ISDNにする必要はない。プロバイダがサポートしていれば56kbpsモデムも使える。
- 56kbpsモデムは「V.90」と「K56flex」という2つの方式がある。統一規格は「V.90」だが「K56flex」のみサポートのプロバイダもあるので注意する。(2000.1月現在)
かつて56kbpsモデムはU.S.Robotics社の「x2」とMotorola社の「K56flex」の2種類の方式があった。1998年2月に56kbpsは「V.90」いう方式に統一された。56kbpsといっても実際は48kbps程度の通信速度になる。1998年4月からはNTTが接続できるモデムの規格を緩くするため実効通信速度がすこし上がった。
- 56kbpsモデムはアクセスするWWWまでの通信回線がすべてデジタル回線
でないと効果が発揮できない。途中にアナログ回線が入ればダウンロードの速度
は33.6kbpsに落ちてしまう。
- ここまでは該当項目にマークをつけて、このページをパソコンショップの店員さんに見せれば大丈夫
- [__] ちょっとパソコンみせてね
- [__] インターネットをやるためにパソコンを買いたい
- [__] Macじゃないと絶対だめ
- [__] WINDOWS95が動くIBM/AT互換機がいい
- [__] このパソコン修理が多い?
- [__] メインメモリは64MB以上
- [__] ハードディスクは4GMB以上
- [__] 56Kbps以上が動くポートがあるもの...いまはまず大丈夫
- [__] CD-ROMだけでインストールできるもの
- [__] 56Kbps以上のモデム....FAXもできるもの
- [__] ppp接続のドライバーとブラウザがインストール済のもの
- [__] 金に糸目はつけない
- [__] もう少し安くなる? ねえ、色をつけてよ。CDかフロッピー、サービスして
パソコンはあるけどプロバイダと契約していないとき
プロバイダから申込用紙を手にいれる
--- 持っている人はこっち ---
インプレス社の月刊誌
Internet Magazine
の巻末に全国のプロバイダのリストがある。
- インターネットの雑誌などに載っている番号に電話して、申込用紙を送ってもらう
- このとき、アクセスポイントはどこか(どこに接続の電話をかけるのか)、
- WWWは置けるか、無料で何MBまで使えるのか
- Emailは使えるか
- 課金の方法は、回線の混雑具合は、回線増設の予定はなどを聞いておくとよい
- オンラインで加入できるプロバイダもある
- 加入用のソフトを起動して電話をつなげ、必要項目を画面に書き込むとサインアップ終了
- 電話とモデムがないとだめ
アクセスポイントまでの電話料金もチェックする。年間1万円の定額制の料金でも、
そこまでの電話代が30秒10円というのでは辛い。
プロバイダが用意している回線数も気になる。いくら電話をかけてもつながらないの
では困りものだ。
雑誌についているアクセスポイントや、プロバイダ同志の接続状況の表も参考にする。
国内のプロバイダの接続系統図があれば、これもチェックする。
契約したプロバイダまでは順調につながっても、その先のバックボーン回線が細くては
読み込んだと思ったらひと休みでいらいらする。
経路にどこか一箇所細いところがあれば、そこでボトルネックができて渋滞するのは
道路や水道と同じ理屈だ。
参照:第3章 ___ プロバイダの選び方>
接続申込用紙に必要事項を書いて郵送する --- 送った人はこっち ---
記入した申し込み用紙を封筒に入れ、SnailMail(かたつむりメール、普通の郵便)で送る。
取り次ぎをしているパソコンショップもあるので、その場合はその店に渡す。
プロバイダからIPアドレス、ドメイン名をもらう --- 持っている人こっち ---
- 接続に必要な項目は以下のものだ。
- [__] アクセスポイントの電話番号
- [__] DNSサーバー・ドメイン名
- [__] DNSサーバー・IPアドレス
- [__] アクセスポイントの電話番号
- [__] あなたのユーザID
- [__] あなたのパスワード
- [__] メールサーバー名...............なくてもいい
- [__] ニュースサーバー名.............なくてもいい
- [__] あなたのメールアドレス.........なくてもいい
- [__] あなたのメールパスワード.......なくてもいい
ppp接続ドライバー、WWWブラウザーを手にいれる --- 持っている人はこっち ---
ブラウザにはNetscape Navigater、internet Explorer、Mosaic、Lynx、Mule、xmacsなどがある
昔は試用版をしばらく使ってから、気に入ったものを買うという方法だったがいまは雑誌の付録のCD-ROMにただで入っているのでそれを使う。
英日翻訳ソフトを付けたものもある。
必ず自分のパソコン用のものを手に入れること。
インターネットをやるためにパソコンを買うときは、必要なソフトウェアが
ついたパソコンを買えばいいが、ソフトが付いていないときは、インターネット関係の雑誌を探そう。
インプレス社の月刊誌
Internet Magazine
にはWindows,Macintosh,UNIX(1996年11月まで掲載、97年春にまたUNIX関係を載せた)
のハイブリッドCD ROMが付録についていてインターネットに必要なソフトウェアがほとんどある。
- ここまでは人間相手なので言葉でなんとかごまかせるが、この先はパソコンが
相手なので、きっちり教えてやる必要がある
- おおざっぱなステップは以下の順番だ
- 最初にパソコンを設置する
- つぎにインターネット関係のインストールをする
- プロバイダのいうことを、幼児にわかりやすく説明するといった感じ
- いよいよとなったら力まかせに、できる組み合せを全部ためすのも一つの方法だ
- 一度動いたらどういうときに動いたか、すかさずメモを残して置こう
パソコン雑誌の頻繁にインターネットの接続方法が特集される。自分のと同じ
機器構成の記事があったら要チェックだ。
プロバイダと契約したけどパソコンをセットしていないとき
パソコンの設置をする --- ハードウェア
- パソコンを箱からだして本体とディスプレイ、キーボード、マウス、プリンタなどの
ケーブルを接続する
- 最大の味方はマニュアルだが....
- パソコンに限らずコンピュータのマニュアルはわかりにくいのが評判だ
- 知っている人でないとわからない、わかっている人にしか理解できないという
定評がある。あなたのマニュアルも例外ではないだろう。最近は外部の
テクニカルライターにマニュアルを頼むメーカーが多くなって
以前に比べればわかりやすくなってきた。
- どのマニュアルには何が書いてあるか、目次だけ見ておく。
- Windowsマシン(入門機)のマニュアルの例
- パッキングリスト ..... 一応あるべきものがあるか確認する
- 梱包されているものの一覧表(紙)
- ユーザーズガイド ..... ざっと用語の説明の場所を覚えておく
- 名前と機能、基本的な使い方の説明、周辺機器のつなぎ方、設定の方法、
システムの設定のやり方、MS-DOSの設定のやり方など
- セットアップ説明 ..... ケーブルのつなぎ方、電源の入れ方を参照する
- 接続方法、初回セットアップ方法、基本操作の説明、ヘルプの使い方など
- 再インストールの説明 .... 再セットアップするとき読めばいい
- ハードディスクの初期化、領域確保、インストールなど
- トラブルシューティングの説明 ..... 困ったときに読む
- サポート体制、Q & A など
- Windowsのガイド ..... Windowsを動かすときに読む
- Windowsの操作の説明。
- 付属アプリケーションの説明 ..... アプリケーションを使うとき読む
- ワープロ、表計算、ゲーム、ブラウザなど
- 簡単ガイドブック ..... 分かりやすいが、必要なことが全部書いてあるわけではない
- 接続のやり方、セットアップの手順、電源の切り方、日本語入力のやり方、
ワープロの使い方、インターネットのやり方、パソコン通信のやり方
- Windowsマシン(普及機)のマニュアルの例
- パッキングリスト
- 梱包されているものの一覧表(紙)
- ハードウェアの説明
- 使用上の注意、接続のやり方、名前の説明など基礎知識、
電源の入れ方・切り方、動作環境の設定方法、システムの拡張のやり方など
- システム付属ユーティリティ(ソフトウェア)の説明
- コンピュータ・ウイルスの対応、フォント、CDプレーヤー、
MS-DOS環境設定、他のOSの設定方法など
- 再インストールの説明
- ハードディスクの初期化、領域確保、インストールなど
- Windowsのガイド
- Windowsの操作の説明。
- 付属アプリケーションの説明
- ワープロ、表計算、ゲーム、ブラウザなど
- Macintoshのマニュアルの例
- パッキングリスト
- 梱包されているものの一覧表(紙)
- マニュアルの説明
- 付属のマニュアルの説明、読むときの注意、再インストールのやり方
- セットアップ説明
- 接続に必要な部品と接続場所、方法を絵で書いた紙
- ユーザーズガイド
- セットアップの方法、オンラインヘルプの使い方、名前と機能と使い方、
アプリケーションのインストール方法、バックアップのやり方、
トラブルシューティング、使い方(健康管理)、メンテナンスなど
- 日本語入力ガイド
- 日本語入力の方法、設定方法、辞書の使い方など
- キーボードの説明
- キーの名前、入力のやり方など
- 漢字Talkの説明
- インストールのやり方、ヘルプの使い方、機能の説明、トラブルシューティング
- 付属アプリケーションの説明 ..... とりあえずは見なくてもいい
- ワープロ、表計算、ゲーム、ブラウザなど
- モデムと電話、モデムの電源などのケーブルを接続する
- おっと、 箱は捨ててはいけない。理由は
- 1.故障したときその箱にいれて宅配便でメーカーに送り返すため
- 2.売りにだすとき箱とマニュアルがあると高く売れる
- 箱は折り畳んでたんすの裏に滑り込ませて、中の梱包材は袋にいれて天井裏に
隠そう。
- ソフトウェアをインストールし、バックアップを取る
- システムプログラム(OS,WINDOWSなど)や、アプリケーションのインストールをする。
- やり方はマニュアルを参照する。インストール済モデルなら必要ない。
- Mac Userにインストール方法を相談してもムダだ。Macのインストールは、
インストーラーをクリックするか、アプリケーションをシステムファイルに
ドラッグ&ドロップするだけで事足りる。
インストールという言葉を知らないMac Userもいる。
- 「最初にフロッピーディスクにシステム状況をバックアップしろ」と書いてある
ものは、必ずその通りにする。これを怠ると再インストールができなくなって
ハードディスクの領域変更もままならなくなる。
このようなパソコンは買わない方がいいが、もしあなたのパソコンがこのタイプなら
書いてある通りにすること。
そして、友人にはこのパソコンを勧めないように。嫌いな友人には勧めてもかまわない。
- Macは起動のときに"C"のキーを押せばCD-ROMから起動してハードディスクの保守や
インストールできるのでCD-ROMさえあればいつでも何回でも元に戻せる。
- WindowsPCでもこういうタイプが増えてきた。
- 付属のCD-ROMは、必ず大切に保管する。
Windows PCでマウスが反応しなかったり、アプリケーションが不安定な動きをすることがある。
このようなときはまずハードディスクを調べよう。Windows95の「Plus!」に入っている
チェックプログラムでチェックしよう。Plus!はWindowsの必需品だ。98にはビルトインだって。
Macは付属のCDのDisk First Aidでハードディスクの修復ができる。
ソフトウェア TCP/IP,PPP,ブラウザのインストールをする
- TCP/IPのセットをする
- TCP/IPのソフトにプロバイダのドメイン名、アドレスを登録する
- PPPのセットをする
- プロバイダの電話番号と、自分の電話のパルスかトーンかなど回線の種類、
プロバイダから割り当てられた、PPPログイン名、PPPパスワードを設定する。
- ちょっと面倒なのが電話かけてからの相手のコンピュータとのやりとりだ。
最初に「login」と送られてきたら、「XXXXXX」とユーザー名を送って、
相手が「password」と送ってきたら「xxxxx」とパスワードを送って....
というコンピュータ同志の手順がある。
いまは標準的な手順が決まってきて、特に設定しなくてもソフトウェアが
自動的に接続してくれるようになった。
- 設定の方法(モデムの設定、TCP/IPの設定)
- Windows95なら
- デスクトップの[マイコンピュータ]から
[ダイアルアップネットワーク]を、さらに
[新しい接続]選ぶと[モデムウィザード]が表示される。
- プロバイダの名前、電話番号を入力しパソコンを再起動する。
- もう一度[ダイアルアップネットワーク]を選ぶと先ほど設定したプロバイダが
表示されるはずだ。プロバイダのアイコンをクリックしてから[プロパティ]
を選ぶ。[サーバーの種類]を押して,
[使用できるネットワークプロトコル]はTCP/IPをチェック、[TCP/IP設定]を
押してネームサーバーアドレスを入力する。これで終りだ。
- [ダイアルアップネットワーク]で表示されるプロバイダをクリックし、接続ボタンを
押せばアクセスポイントへのダイアルが始まり接続する。
- TCP/IP設定は、[設定]メニューから、[ネットワークの設定]からも、[TCP/IP]
に進むことができる。
- 同様に[コントロールパネル]から[モデム]の設定ができる。
- Macなら
- [アップルメニュー]から[コントロールパネル]の[MacTCP]または[TCP/IP]を
選び、ドメイン名とIPアドレス、クラス、アドレス取得を設定する。
- MacPPP、FreePPPなどのフリーソフトウェアを、システムフォルダにドラッグ
してインストールした後、ユーザーID、パスワード、電話番号、トーン/パルス
の回線設定、モデム初期設定などを設定する。
必要なソフトはインターネット関係の月刊誌internet Magazineについている
CD-ROMに入っている。
- 最近のMacはインターネットスタータキットが付いていて、設定はとても簡単だ。
- ブラウザのパラメータをセットをする
- メールアカウント名、メールアドレス、ニュースサーバーのアドレスを設定する。
これで準備は終りだ
目の前にインターネットに接続されたパソコンがあるとき
- モデムの電源をオンにする
- モデム内蔵のパソコンならパソコンの電源をオンにすれば大丈夫。
- パソコンの電源をオンにする
- ---システムが起動して画面にいろいろ表示される。
- ---MacintoshでもWindowsパソコンでもデスクトップがでたら起動は終了だ。
- インターネットに接続する
- 設定によってはブラウザをクリックするだけでPPPが起動してプロバイダに
接続し、ブラウザに指定のWWWが表示される
- そうでないときは
- ConfigPPP、FreePPPなどのプロバイダに接続するプログラムを起動する
- プロバイダの電話番号、自分のID、パスワードなどを設定する
- 「OPEN」をクリックする
- ---パソコンがモデムを動かし電話をかけて、プロバイダのコンピュータと交信を始める
- 回線の種類をトーンに設定してあれば、モデムから「ぴぽぱ」と電話をかける音が聞こえるはず
- パルスに設定したときは「カタカタカタ」という音が聞こえてくる
- そのうち「ぴぃーじゃー」という音が聴こえたら最初の難関はクリアだ
- ---画面に「接続」の表示がでたらOKだ
- だめだったら こっち
- うまくいったらもうそのパソコンはインターネットの一部だ
- ここまでくれば低い声でささやくように、昔の富士通のCM風に
「簡単じゃねえか」といってもかまわない。
- ブラウザを起動する
- Netscape Navigater、Microsoft internet Explorer、Infomosaic、HotJavaなどを起動する
- 見たいWWWがあれば、そのURLを入力してみよう。
- これが検索召使に検索サーバーのリストがある
- My favorite placeはさまざまなURLのリストだ
- 気に入ったWebがあったら、再び訪ねるときのためにブックマークに登録しておこう
やらざるをえないひと
- あなたに度胸と時間がある人ならば
--- どうしてもというなら度胸だけあれば可 ---
- 1. 「インターネットをやるために」と店員さんに言ってパソコンを買う。
- 接続ソフト、ブラウザのセットの方法を聞いておく。
- 「マニュアルを読めばわかりますよ」とか「クリックすれば動きますよ」とか
「モデムはこれが安いですよ」といって38.8kbpsのものを持ってきたら、
その店からは買わない。
- 「Macが一番」といったら即購入。
- 2.大きく深呼吸する
- 3.「必ずできる」という信念を持つ
- 4.「意志あるところに道あり」、「必ずできる」と大声で言う
- 5.パソコンはあるけどプロバイダと契約していないときにジャンプ
自分でやる自信がないとき
まず「パソコンに詳しい人」を探す。
猫なで声にエコーをかけて「あんたはえらいっ。あなたしかいないっ」と頼む。
これで断る人はまずいないはずだが、それでもだめなら、あなた自身の人生を振り返ってみよう。
そちらのほうが大切だ。
ひやかし
インターネットをやっている友人の所にいって見せてもらう。
でもそのパソコンが「ダイヤルアップIP接続」でインターネットとつながっている
と、あまり長い時間せがむと友人はいやな顔をするだろう。
お勧めはインターネットを初めて1カ月位の友人だ。
本人も夢中で、おまけにまだプロバイダや電話会社から初めての請求書が届く前で
あれば、結構見たい放題できるだろう。
********** 56kモデムの裏側 **********
モデムはパソコン通信では2400bpsだったが、インターネットではいきなり14.4kbpsが
主流になる。インターネットの通信速度は、その後の2年のうちに、28.8kbps、33.6kbps、
56kbpsと3.8倍にはね上がった。
公衆回線を使ったデジタル通信では、理論上、33.6kbpsを超えることはできないといわ
れている。限界を決めているのは公衆回線網の通話の帯域だ。
日本の公衆回線の1つの接続は64kbpsの帯域を持つデジタル回線だ
電話口で「もしもし」というと、その言葉は電話線を伝わって交換機まで行き、交換機
でデジタル信号に変換されて相手に一番近い交換機まで「ピージャー」と送られ、そこ
でアナログ信号の「もしもし」に戻されて相手の電話機から「もしもし」という言葉が
出る。64kbpsの帯域であれば8KHzでサンプリングして、8bitで符号化をすることができ
るが、チェック用に1ビットを使うので、実際に利用できるデータは7bitになり、
8KHz x 7bit = 56kbps となる。その上、アナログからデジタルに変換するときに出る
量子化ノイズが邪魔をして2bit位が役にたたなくなり、実効速度としては35kbpsあたり
が上限になる。
ダイアルアップで繋がれたPCからサーバーまでの経路は次のようになる
- PCからモデム............................デジタル
- モデムでD/A変換(デジタル/アナログ)
- モデムからNTTの交換機まで....................アナログ
- 交換機でA/D変換(アナログ/デジタル)--------量子化ノイズが発生する
- NTTの交換機から交換機の間...............帯域64kbpsのデジタル
- 交換機でD/A変換(デジタル/アナログ)
- NTTの交換機からサーバーのモデム(DSU)まで.....アナログ(デジタル)
- モデム(DSU)でD/A変換(デジタル/アナログ)
- モデムからサーバーまで..................デジタル
サーバーからPCまでもこれと同じことを逆の経路で行っている。
これは、生演奏をアナログのテープデッキで録音して、それを再生し44KHzの16bitの
サンプリングでデジタル化してCDを作り、それをCDデッキで再生するのと同じだ。
最初のアナログ録音は音の幅(ダイナミックレンジ)は狭く、ノイズ(S/N)も発生する。
アナログ録音の源音をデジタル変換してノイズも一緒にデジタル化され、奇麗な音には
ならない。33.6kbpsまでのモデムの原理はだいたいこれと同じだ。
56kbpsは別の技術を使い33.6bpsの壁を超えることができた。
CDを作るとき、初めからに44KHzの16bitサンプリングのDATなどでデジタル録音し、
そのままデジタルで加工すれば奇麗な音のCDができる。これならマイクからの音を直接
デジタル変換するので、テープなどの記憶媒体によるノイズは発生しない。
モデムの場合はデジタルの音をそのままデジタルで送り出すのでA/D変換がなく、アナログ
系のノイズや量子化ノイズの影響を受けない。
これを利用したのが56Kbpsの技術で、信号は次ぎのように進む。
- サーバーからDSU(Degital Service Unit)まで....デジタル
- DSUでD/D変換(デジタル/デジタル)
- DSUからNTTの交換機まで.......................デジタル
- NTTの交換機から交換機の間....................帯域64kbpsのデジタル
- 交換機からモデムまで.........................アナログ
- モデムでD/A変換(デジタル/アナログ)
- PCからモデム.................................デジタル
サーバーからNTTの交換機までをテジタルで送るのがみそだ。
56kbps対応のサーバーでそのままデジタル信号として送り出すとA/D変換が行われない
ので量子化ノイズの心配はいらない。
DSUで64kbpsに変換した信号をそのままISDN(INS64)でNTTの交換機に送り、そのまま
64kbpsの回線にのせて最後の交換機まで送る。そこでデジタルから56kbpsのアナログ
の信号に変換してPCのモデムに送る。最後のD/A変換ではノイズが発生しないことが
これを可能にする。(下り回線)
一方、ユーザーのPCからプロバイダのサーバーまでの経路ではモデムでのA/D変換が
あるため、 33.6kbpsが上限となる。(上り回線)
56kbpsモデムは「x2」と「K56flex」の2つの規格がありそれぞれ製品化されている。
両者の間にはプロトコルに互換性がないので「K56flex」でデジタル変換されたサー
バーからの信号は「K56flex」モデムでないと複号できない。
97年暮れに x2(U.S.Robotics -- 3Comが買収)とK56flex(Rockwell)の両陣営がITU-T
(国際電気通信連合電気通信標準化セクター)に統一規格案を出すことに合意した。
これにより56Kbpsモデムの方式は一本化の方向に向かった。ITU-Tの勧告名は「V.pcm」、
題名は「公衆回線で使用するための、片側デジタル片側アナログの、対向性を持つ一組みの
高速モデム」だ。
1998年2月に2つの方式は「V.90」という方式に統一された。さらにNTTの交換機のデジ
タル化が97年度で完了したため、4月から送信電力を高くするなど接続できるモデムの規格
が緩められる。これにより実効通信速度が上がりそうだ。
********** 56Kモデムは「V.90」に **********
1998年2月に56Kモデムの統一規格「V.90」がまとまり、同9月に正式勧告される。今ま
での規格「x2」、「K56flex」を使ったモデムは今後は「V.90」に統一されていく。
新しく「V.90」のモデムを買う人はいいとして、これまで「x2」、「K56flex」のモデムを
使っていた人は、プロバイダのサーバーが「V.90」に移行すると56kbpsでの接続ができなく
なってしまう。使えないからと今までのモデムを捨ててしまうのは早とちりだ。モデムのメー
カーは自社製品の「V.90」対応のアップデートを行なっている。
アップデートできるモデムはフラッシュメモリーを採用しているものだけだ。
フラッシュメモリを使っていればユーザがソフトを書き換えることで「V.90」仕様に変わる。
そうでない機種はROMまたはプログラムの変更が必要でメーカーに送り返して交換することに
なる。
アップデートはプロバイダの「x2」、「K56flex」から「V.90」への変更とタイミングを合
わせること。自分のモデムだけ「V.90」に変更してもプロバイダが「V.90」に対応してくれ
ないと「V.90」は使えない。プロバイダが「V.90」になったのに自分が「x2」、「K56flex」
でも56Kbpsの通信ができない。
モデムのアップデート資料は>V.90へのモデムアップデート資料を見てね。