自分のWWWを出したいというのなら、WWWを設置できるプロバイダを選ぶ。 料金が安くても契約しているプロバイダのサーバーに、WWWが開設できなければ、 別のプロバイダに契約しなくてはならない。ブロバイダを変えるとE-mailのアドレスが 変わってしまう。アドレス変更のメールをE-mail相手全員に送信すればいいのだが、 メーリングリストの再登録などは面倒だ。オフラインの名刺や年賀状で配ったものは、 さらに訂正が大変だ。
次々に転職し、E-Mailのアドレスがころころ変わる人には、代行アドレスのサービス を利用するという方法もある。
一番の方法は自分でサーバーを持つことだ。日本ネットワークインフォメーションセンター (JPNIC)にURLの登録をしてNTTのOCNエコノミーを使い、専用線でインターネットに接続 するのが自前サーバーの一番安い設置方法だ。一ヵ月の接続料は3万8000円になるが、通信 速度は128kbpsで使い放題なので超ヘビーユーザーにはお勧めかも知れない。もっとも、 安全のためメールサーバーはプロバイダに任せるケースが多い。
[__].撤退することはないか.....................将来性はあるか、儲かっているか
ダイヤルアップIP接続の契約
ダイヤルアップIP接続に必要なプロバイダの料金は、加入料金と利用料金がある。
加入料金はプロバイダーにより違い2000円から3万円を超えるもの までさまざまだ。 利用料金は従量制、定額制、定額+従量制などがある。
従量制は使った時間に応じて料金が加算される方式。BIGLOBEのわいわいコースは1分当たり10円の課金だ。 定額制は年額や月額が固定で使い放題の方式。ベッコアメ・インターネットの年額 1万2000円などがある。定額+従量制は月当たりの基本料金が決まっていて、使用時間が 基本料金の時間を超えると、使った時間に応じて料金が加算される方式だ。 IIJ,InfoWeb,リムネット、avisなどこの方式が一番多い。定額分が15時間まで2千円、 以後1分当たり5円というような料金体系だ。JANISのように時間が増えるにつれ分当たりの 料金が安くなる方法をとっているプロバイダもある。
料金.....ダイヤルアップIP接続の場合
プロバイダに電話してインターネットにつなげてもらうやりかた
プロバイダに払うお金
- 定額制
- WorldNet:月額 3,500円固定
- BEKKOAME/INTERNET:年額10,000円
- 従量制
- 完全従量制のプロバイダ
- BIGLOBE 「わいわい」(1分/6円)、アスキーインターネット接続サービス(10円/分)(1998.1月24日に終了)
- MARINnet(10円/分)、Opto-Net(5円/分)、PLANET湘南(10円/分)、POWERNET(6円/分)
- 完全従量性ダイアルQ2のプロバイダ
- interQ(20円/分)、interQ HYPER(10円/分)、interwave(20円/分)
-
- 定額+従量制
So-net 接続料金(とことんコース)
はじめに 加入料 2,000円
固定額 2,500円/月(15時間まで)
従量による料金 10円/3分(15時間を超える場合の加算料金)
TOKYO INTERNET
はじめに 加入料 3,000円
固定額 500円/月(2時間まで)
従量による料金 3円/分(2時間を超える場合の加算料金)
JANIS 接続料金
はじめに 加入料 3,000円
固定額 700円/月(10時間まで)
従量による料金 4円/分(10時間を超え20時間までの加算料金)
従量による料金 3円/分(20時間を超え30時間までの加算料金)
従量による料金 2円/分(30時間を超え40時間までの加算料金)
従量による料金 1円/分(40時間を超える加算料金)
NTTのオープンコンピュータネットワーク(OCN)
固定額 2,300円/月(15時間まで)
従量による料金 9円/分(15時間を超える場合の加算料金)
-
- 無料
- アスキー・インターネットフリーウェイは接続は無料(1997.12月24日に店じまい)
-
- 1996年12月25日からNTTのOCNサービスが始まった。 低価格でサーバー接続を行なう道が開けそうだ。
- 1996年秋からJA長野県(JANIS)もインターネット接続サービスを開始した。
このほかにアクセスポイントまでの電話料金が必要になる。 市内通話なら3分10円だ。また隣接局までなら定額通話料金の テレホーダイが使える。ISDNテレホーダイもある。
日本テレコムの「インターネットアクセス0088」を使えば全国どこからでも10円/分で接続できる。
ISDNにすると電話番号が変わる?
NTTの局の交換機がISDNに対応していない区域では、ISDNに変えると現在の電話番号が 変わってしまう。NTTでは97年夏までに全国の交換機をISDN対応に替える予定だが、 心配なときは http://www.nttinfo.ntt.jpで確認できる。 ISDNの導入や運用費用なども書いてある。
ここまで来ればネットにワープ
さてハードウェア...業界でいう金物...とソフトウェア、通信回線が揃えば インストールをして接続するだけだ。
インストールや接続の設定は、機種や使用するソフトウェアにより異なるので、 マニュアルや雑誌の記事を参照しよう。
ソフトウェアや手順は無数にあるので、機器やソフトウェアのマニュアルがたよりだ。 あっちのマニュアルとこっちのマニュアルで矛盾する記載があったりするが、 どうしても駄目なら、思いつく組み合せをすべて試すという力技を使う。 このようなときは念のために、インストールのときに削除する方法も確認しておく。 必ず動くと思ってやれば動くものだ。一度つながってしまえばその後はうまくいく。
当節は、モデムの通信手順を設定する必要もなく、ヘイズコマンドを覚えないでもいい。
TCP/IPの起動、モデムの起動を自動起動に設定しておけば、ブラウザをクリック するだけで通信回線が接続され、インターネットの世界に入れる。
だが、パスワードまで自動送信するのは、家の鍵を玄関の前にぶら下げておくのと 同じなので注意したい。
ブラウザが起動したら、雑誌や本に書いてあるURLを入力してジャンプしてみよう。
1995年の春、インターネットを前にして生まれて初めて入力したURLは、米国の バッファロー大学にあったWWW、 Virtual Tourist World Map だった。クリックのあと世界地図が表示され、クリックするたびにアメリカ、南米、 北欧、イギリスのWWWが、次々表示されるさまを見たとき、地球の裏側を 覗いているような感覚とともに「こんなものが世の中に存在していいのか」と身震いが したものだ。その頃はインターネットのセミナーを有料でやっても、定員以上の 参加者が押し寄せた時代だった。
WWW
インターネットといえばWWWだ。世界中に数百万以上のWWWサーバーがあり、その WWWサーバーの中にWWWがある。漫然と見て歩くつもりでもインターネットの 端っこがかじれればいいほうだ。とにかくあらゆるカテゴリー、あらゆる種類の WWWがあるので、作戦をたてて飛び込まないと収拾がつかない。
作戦の一つは、リンク集を持つカタログ型の「WWWの案内サーバー」から、 カテゴリーを選んで進む方法、もう一つは、検索エンジンを持つ「検索サーバー」で 調べたいキーワードを入力し、該当するWWWを捜し出す方法だ。
両方とも第5章のこれが検索召使からリンクできる。
E-mail
インターネットでWWWの次ぎに有名なのがE-mail(電子メール)だ。 1995年頃のインターネットに関する本は、UNIXかMacを利用したもので、そのほとんど がE-mailの説明から始まっていた。E-mailの歴史はwwwより古い。
E-mailは、メールサーバー(POPサーバー)を私書箱として、デジタル情報をやり取り するシステムだ。相手の私書箱にE-mailを手紙として送ったり、自分宛に来たE-mailを 私書箱から取り出して読むことができる。送信とほぼ同時に相手に届き、電話のように 相手を拘束することがない。インターネットに接続しているときなら、E-mailが届くと、 メーラーが着信の表示を出してくれる。
E-mailには、ファイルの添付ができる。添付するファイルはデジタルデータなら 、画像、音、動画、ワープロ、表計算のファイルなど、なんでも構わない。 プログラムでも大丈夫だ。写真などの画像ファイルを一緒に送るなら、まず普通にメー ルの本文を書いておいて、送りたい画像のファイルを「添付」するだけで、添付ファイ ルが本文にくっついて送信される。一般的にはファイルがいくつかあるときはまとめて 圧縮して添付するが、複数のファイルを添付してもいい。
WindowsのNetscape Navigater4.0ではメッセージツールバーにある「添付」(ゼムク リップ)のアイコンをクリックすると、プルダウンメニューに「ファイル」、「Webペー ジ」、「自分のアドレス帳カード」と表示される。「ファイル」をクリックすると「添 付するファイルを入力してください」というダイアログが開き、そこでファイルを選択 するとそれが添付ファイルになる。Internet Explorer4.0でもほぼ同じで、ツールバー の「ゼムクリップ」(アイコン)をクリックすると、「添付ファイル」の挿入というダイ アログが表示されるので、ファイルを選択して「添付」のボタンをクリックする。
MacのNetscape Navigater3.0では、メッセージツールバーにある「添付」(ゼムクリッ プ)のアイコンをクリックすると「添付」のダイアログが開くので、「ファイルを添付..」 をクリックして一緒に送りたいファイルを選択する。Internet Explorerではツールバー の「添付ファイル」(ゼムクリップ)のアイコンをクリックすると、ファイル選択のダイ アログが表示されるので、添付したい文書ファイルを追加して、「完了」のボタンを押 すとファイルが添付される。
本来、メールシステムで扱えるのはテキストファイルのみなので、テキストファイル 以外のバイナリ・ファイルを添付するときは、一旦、バイナリ・ファイルをテキスト ファイルに変換(エンコード)して送信し、受信後にテキスト・ファイルからバイナリ ファイルに戻す(デコード)。これらはメール・ソフトが自動で行なうが、メールソフト により変換方法が異なる場合があるので、 相手がデコードできる形式でエンコードしないと、相手は元のデータに戻せないので 注意がいる。Windowsと使うユーザーが多くなりbase64(MIME)でファイルを変換 するケースが増えてきたが、メーラーも対応の幅が広がっている。メジャーなメーラー ならほどんどの方式に対応できる。
ファイルが添付できるからといって、むやみに大きなファイルを送るのは問題だ。 メールボムだけなく、大きなファイルの伝送でもサーバーがダウンする場合もある。
昔、14.4kbpsのころ、読み込むのに15分、デコードに3分かかった正月の年賀状の動画 は10MBほどあったが、これは大きすぎる。添付ファイルは100KB程度を上限としたい。
E-mailは封書でなくて葉書だ。電子メールは電子メールサーバーを次々と中継して配 達される。メールサーバーにあるE-mailはサーバーのオペレータなら簡単に読むことが できるし、E-mailを中継するサーバーでも、その気になればEーmailを抜き出して読む ことができる。おまけに郵便屋さんのように顔と名前がわかるわけでもなく、職業的な 倫理が期待できない場合もあるので、E-mailはメールシステムの危険性を知ったうえで 使いたい。中味を分からなくする暗号化ソフトもある。
また、社内の恋人にイントラネットのE-mailで愛の言葉を送ろうとしたら、一つ下の 「全員」をクリックして、アドレス帳の全員に、そのE-mailを送信してしまったとい う話もある。わざとこれをやってうわさを作り、既成事実にもっていったという女性も いるが、秘密のメールは、まず宛先を確認し初めてのときはテストをしてから送信しよう。
自分にE-mailが来なくて寂しい人は、Mailing List(ML)に登録するとメールがどんどん 届く。メーリングリストは有償のものも無償のものもある。ニュースグループの fj.mail.lists に、日本のメーリングリストの紹介があるが、むやみにメーリング リストに登録するとジャンクメールで一杯になるので注意したい。
FTP
インターネットに接続されているのはWWWサーバーだけではない。 会社が置いている Company Home Site、大学や団体などの Public Software Archive のFTPサーバーもある。
Company Home Site には無償配布の製品やベータ版、アップデート用のプログラム、 製品情報などがある。Public Software Archive には、シェアウェアやフリーソフトなど のソフトウェアだけでなく、絵や音、動画などもストックされている。
IBMのコマーシャルにあったFetch など、FTP用のプログラムもあるが、ブラウザでも表示やダウンロードができる。 ftpのリストも第5章のftpには宝がザクザクにある。
Netnews
Netnews(Usenetともいう)は世界中のユーザーが自由に内容を見たり(購読:ニュースを 読むこと)、記事を載せる(投稿する:Netnewsにニュースを送り込むこと)ことができる 巨大な掲示板だ。ニュースは電子メールに似た形で投稿し、ニュースリーダーで購読する。
投稿されたニュースは世界中のニュースサーバーにコピーされ、どこのニュースサーバー からでも購読できるので、手近なニュースサーバーから、ニュースをダウンロードすれ ばいい。
NewsAgent、NewsWatcherなど、NewsLeader専用のソフトウェアがあるが、ブラウザでも Newsの購読、投稿ができる。ニュースを購読するといっても、すべて無料だ。
ネットニュースはニュースグループと呼ばれる5000以上ものグループで構成されている。 次ぎのような大きなカテゴリがあり、さらに階層化されたニュースグループに分かれる。
alt Altanative 新しいテーマ
com Computer コンピュータ関連
fj from japan 日本語のニュースグループ
gnu グニュー
japan japan 日本語のニュースグループ
misc Miscellaneous 雑多なもの
news News ニュースグループのお知らせ、規約、利用状況統計
rec Recreation レクリエーション関連
Science 科学関連
Society ディスカッション
Talk 話題中心のおしゃべりグループ
すべてのニュースグループを紹介するのは無理なので、カテゴリの一部を紹介しよう。
1.alt
altはなんでもありの、ごった煮だ。
アルコール ビジネス ファン 食べ物
エイリアン ビーバー 映画 スポーツ
アミガ チェス 音楽 野球
アナグラム チーズ 人 NBA
車 コメディ ガメラ フットボール
アンティーク コミックス ゲーム プロホッケー
アタリ コンピュータ ハッカー カレッジスポーツ
バイナリ・データ 教養 行方不明者 スタートレック
画像 ドラッグ バイク TV
音 ディズニー 音楽
盆栽 経済 歌手、グループ
本 教育 ジャンル
NBAはアトランタ・ホークスからワシントン・ブレッツまですべてのチームが、 フットボールもアトランタ・ファルコンズからワシントン・レッドスキンズまでの 全チームが、さらに、野球、プロホッケーも全チームのニュースグループがある。
ファン(alt.fun)のニュースグループは、次ぎのように更に細分化する。
alt.fan.alan-keyes alt.fan.mel-brooks
alt.fan.amy-fisher alt.fan.michael-bolton
alt.fan.blade-runner alt.fan.mozilla
alt.fan.blues-brothers alt.fan.pam-anderson
alt.fan.brad-pitt alt.fan.richard-nixon
alt.fan.courtney-love alt.fan.sailor-moon
alt.fan.cristina.morela.yamaguchi alt.fan.sandra-bullock.binaries
alt.fan.dragons alt.fan.scarecrow
alt.fan.elton-john alt.fan.schwarzenegger
alt.fan.elvis-costello alt.fan.shostakovich
alt.fan.elvis-presley alt.fan.the-bob
alt.fan.enya alt.fan.tom-clancy
alt.fan.frank-zappa alt.fan.u2
alt.fan.harrison-ford alt.fan.unabomber
alt.fan.james.cameron alt.fan.woody-allen
alt.fan.madonna
alt.fan.max-headroom
2.fj
fjは日本語の記事があるニュースグループだ。なかなか整然としている。
Mac unixのエディタ 自動車 パチンコ
MS-DOS 工学 野球 ミステリー
X68000 売ります買います 自転車 旅行
データベース コンピュータ言語 漫画 特撮
CD-ROM 健康 魚釣り 詩
デジタルカメラ 宗教 食べ物 船
ディスプレイ メーリングリスト ゲーム 宇宙
キーボード ネットワーク アイドル バイオ
メモリ ニュース 映画 化学
プリンタ OS 音楽 医学
スキャナ 質問 鉄道 軍事
SCSI アニメ アウトドア 哲学
日本のニュースグループには独特の言い回しがあって、パソコン通信の言葉を使った 記事を投稿すると、たしなめるE-mailが舞い込んだりするのは、CB無線のユーザーが アマチュア無線に入ってきたときの様相に似ている。fjだけではないが、たわいない 会話が、ちょっとしたことからエスカレートして大論争に発展する様子はなかなか 楽しめる。火事(フレームメール)と喧嘩はニュースグループの花だ。 勿論、きちんとしたレベルの高い討論はさらに楽しめる。
3.japan
japanも日本語のニュースグループだが、自然発生的な無秩序が感じられる。
挨拶 将棋 お笑い 相撲
動物 ぐち 歴史 ねた話
画像 ハッカー 恋愛 秋葉原
コンピュータ 井戸端 ろば耳 TV
駄洒落 アイドル 酒 ビデオ
演芸 インターネット セキュリティ ゲーム
宴会 自衛隊 SF ブラウザ
きわもの 格闘技 求人 モジラ
食べ物 漫画 求職 サーバー
不思議 映画 空耳
学校 音楽 スポーツ
碁 通信 スタートレック
投稿されたニュースは世界中のニュースサーバーにコピーされる。
あられもない美女の画像を、自分が勤める会社のサーバーから実名で送った豪胆な人が いたが、投稿者のメールアドレスが付いた美女の絵は世界中のサーバーに、たちまち コピーされた。一度投稿した記事を取り消すことはできないので、内容はよく確認して から投稿しよう。
記事が世界中にコピーされるということは、反応は世界中から起きるということだ。 投稿のテストや迷惑な落書には世界中から苦情のメール(フレームメール)が送られて くることもあるので気をつけたい。フレームメールならまだ可愛いが、世界中から メールボム(メール爆弾)を送りつけられると、メールボックスが一杯になる程度では すまず、メールサーバーがダウンする事態も起こる。
そのニュースがどこで投稿され、どこを通ってそのサーバーまで来たかをNewsLeaderで 表示されることもできる。怪しい記事の出所は、大概米国のパソコンネットだ。
ムダ金使わぬ利発な子
なにごとも初めというものは熱中するものだ。 インターネットも同様で、初めはせっせと電話をかけてインタネットに接続しWWWを 見て歩く。しばらくするとプロバイダと電話会社から請求書が来るのだが、プロバイダ のアクセスポイントが市内にないときは思わず絶句してしまうような金額だったりする。 それからは時計の上に座ってインターネットにつないでいるような気がしてくる。 ダイアルアップIP接続では電話料金が刻一刻と加算され、おまけに電話が使えないと 家族に苦情をいわれる。かといってISDNでも劇的に使いやすくはならない。
「必要は発明の母」、こうなると接続時間を短くして情報を得る方法を考えざるをえない。 つなぎっぱなしは、いろいろと差障りがあるのでもっと効率良い方法を考えよう。
- 1.つながなくていいことは、つながないで済ませる
- Netscape Navigatorの「ブックマーク」やInternetExplorerの「お気に入り」 へのURLの登録はオフラインですませる。
- サーバーに接続せずにブラウザを立ち上げ、ブックマーク(お気に入り)の 登録画面を出して登録する。
- サーバーに接続して入力した「ブックマークにジャンプ」でWWWを 読み込んでみる。WWWのダウンロードが始まったら テストはOKと する。
- 2.画像の表示を止める
- Netscape Navigatorなら「オプション」の「画像の自動読み込み」をオフにする。
- 画像を読み込まず文書のみダウンロードするので表示が早い。 画像が見たいときは「画像」のボタンをクリックして表示させる。
- InternetExplorerなら「Options」の「Web Contents」、「Multimedia」、 「Show Pictur」のチェックのオフで画像のダウンロードを止め、「View」の 「Load Images」をクリックして画像を表示させる。
- 3.ダウンロードのデータを減らす
- ブラウザの「オプション」、「ネットワークの設定」、「キャッシュ」の「文書の確認」を「しない」に、 InternetExplorerなら「Options」、「Browser Display」の「Cache」を「Never」にすれば、 既にアクセスしてキャッシュに残っているWWWはダウンロードせず、 キャッシュからデータを読み出すので表示の速度が早い。 たびたび訪れるWWWならダウンロードの時間が節約できる。
- ダウンロード 古い情報が表示されていることになるので注意が必要だ。
- 新しいデータをダウンロードしたいときはツールバーの「再読込」や「Refresh」 のボタンをクリックする。
- 4.ブラウザのキャッシングを利用する
- WWWにある「メニューに戻る」などのボタンを押して「メニュー」に 戻るときと、ブラウザの「戻る」ボタンを使ってメニューに戻るときの表示の 速度には違いがある。
- 前者はサーバーからデータを読み込んで「メニュー」を表示するので ダウンロードの時間がかかる。 後者はブラウザが表示したデータをパソコンのハードディスクにしまっておき、 戻るときはそのデータを読み出すので表示が早い。この方法をキャッシングという。
- キャッシングされたWWWのデータはブラウザを終了させなければ再度閲覧できる。 これを利用して、見たいWWWをダウンロードして「文書完了]になったら即座に 次ぎのWWWをダウンロードしてキャッシュを溜め、見たいWWWのデータが溜ったら 通信回線を切り、あとはゆっくりサーバーに接続しているときと同じ様に表示させれば 電話代がかからない。
このほかにオートパイロットを使って、指定したWWWを夜中などにダウンロードする方法もある。
箱庭つくろ
Netscape NavigatorやInternet Explorerで見て歩いたWWWのデータは キャッシュとしてハードディスクに残る。キャッシュのデータをそのまま表示 することはできないが、これをHTML文書に戻すことができる。
Macintoshなら Netcacheback、WindowsならMSIE Cache Explorer、 Netscape Cache Explorerなどを使えば、ブラウザのキャッシュに残っているデータ をHTML文書に戻せる。キャッシュのファイルをNetcachebackにドラッグ&ドロップする だけだ。
このHTML文書をブラウザで表示すれば、オフラインでWWWが再現される。 Wired BooKなど印刷するには多すぎるWWWや、センスがよくて気に入った ページなどは、HTML文書にしてしまっておくといい。 友人にオフラインでWWWの情報を見せることもできるし、ゆっくりと印刷 することもできる。
トップページからのリンクは相対パスで書くのが普通だが、リンクを絶対パスで 書いてあるWWWもある。絶対パスでリンクが書かれたページは、ファイルに 落したとき、次ぎのページにうまくリンクできない。このようなときは、エディタの 置換機能を使って、絶対パスを相対パスに書き変えれば正しく表示される。HTMLの 仕組みやタグを理解することもでき一挙両得だ。
不要なWWWまで再現する必要はないので、ブラウザのキャッシュをクリア してから、狙いのWWWを閲覧し、HTML文書に戻すと効率的だ。
おまけ.....よわった動かんぞ
あなたのパソコンが突然いうことをきかなくなったときの対処を覚えておこう。
- フリーズした
- マウスが反応しなかったり、アプリケーションが不安定な動きをする
- いままでできた処理ができなくなった
- おかしいな変だなと思ったとき、気のせいだよねと知らんぷりしてはダメ。
- まず状況確認だ。
- 使っていたソフトウェアは何か
- 何をしたらおかしくなったか
- その前は何を使っていたか
- 同時に動かしていたソフトウェアは何か
- フリーズしたソフトウェアのメモリ割り当てどのくらいか
- 再現性(同じことをやったらまたもダメ)があるときはハードディスクを調べる
- PCならWindows95のPlus!に入っているチェックプログラムでチェックする。
Plus!はWindowsの必需品だ。
- Macは付属のCDのDisk First Aidでハードディスクの修復ができる。
- チェック、修復ユーティリティはいくつかあると重宝する。ノートンユーティリティなどもあればベター。
- ハードディスクを調べて異常がなかったら、「まだまだOSが安定してないな」と舌打ちを して、使っていたアプリケーションの使用メモリの設定を変えてみるる。
- そのアプリケーションを再インストールすると直ることもある。
- それでも直らないときはソフトウェアのメーカーに電話する。
- ヘルプデスクに電話するときの事前確認
- パソコン
- 機種名、型式、シリアル番号、OS名(システム名:Windows 95、NT、3.1、漢字Talk x.x.x)、メモリ
- ソフトウェア
- 製品名、バージョン、現象
- 周辺装置
- 製品名、現象
- メーカーには様々な情報が集まり対処法がある。
「あっ、それならシステムフォルダの初期設定フォルダの中のxxxxxファイルを 削除してください」で直ることもある。だが聞かなければわからない。
- ブラウザが動くならインターネットのニュースグループに状況と協力のお願いを 投稿をするものいい。
たいがい親切にアドバイスを貰える。
- 再インストールしたら、いままで設定してあったパラメータが全部消えた
- こうなるケースがままある。使っていた設定値を控えておくしかない。
- 初期設定ファイルが上書きされずにパラメータが残る場合も多い。
- 設定パラメータには、システム、TCP/IP、PPP、ブラウザ、ftpなどいろいろある。
- パラメータを消すために再インストールすることもある。
- 新しい機能のソフトウェアを追加したら起動できなくなった。
- コンフリクト。
- 追加したソフトウェアと、いままで使っていたソフトウェアがメモリ上でぶつかっている。
- 機能を組み込まないで立ち上げ、追加したソフトウェアを無効にする
- むやみに雑誌などからのプログラムを追加すると、何がなんだかわからない システムになり、ある日突然、フリーズ、暴走というしっぺ返しがくる。
- ハードディスクが読み書きできない。システムが立ち上がらない。
- ディスククラッシュの可能性が大。
- 外付けハードディスクでは電源スイッチの入れ忘れもあるのでまず確認。
- ハードディスクから起動できなければ CD-ROMから立ち上げ、 ハードディスクが読めたら、必要なデータをフロッピーなどにコピーする。
- バックアップできたら、ハードディスクを修復する。フォーマットとインストールだ。
- CD-ROMから立ち上げても読めないときでも運がよければ、冷えた状態のときなら アクセスできる場合もある。
このような場合は電源をしばらく切っておいて、一気に必要なファイルのコピーを取る。
- 必要なファイルを消してしまい、バックアップから戻そうとしたらフロッピーが壊れていた。
- 運が悪い。
- 特に重要なファイルは、最低2つバックアップする。
- CD-ROMドライバをバージョンアップしたら、システムとあわずCD-ROMが使えなくなった。
正常に使えるドライバは、CD-ROMに入っている
- おなじシステムを使っている友人からドライバをフロッピーにコピーしてもらい、 もとに戻す。
- いざというときに備え、おなじシステムを使っているマシンが近くにあるようにする。
- マシンが燃えてしまうなど最悪の状況になっても、ファイルのバックアップが取ってあれば、 緊急の仕事に対処できる。
- Macと違いWindowsはxxxxx.EXEだけを消してもWindows\systemにXXXXX.DLLが残る場合 がある。EXEが80KBなのにDLLが500KBということも珍しくない。ハードディスクの残りの 容量が少なくなって、いらないソフトウェアをゴミ箱にすてても空き容量が増えないとき は必要なファイルのバックアップを取っておき、再インストールするのが効果的だ。
1.2GBのハードディスクでどうやっても170MBしか空き容量が取れなくなったとき 再インストールをしたら450MBの空き容量を手に入れることができた。
Macの場合はいらないソフトウェアとシステムフォルダの初期設定フォルダにある プレファレンスをゴミ箱に捨てれば完了だ。プレファレンスファイルは9KBくらいなので 気が付いたときに捨ててもいい。
人類にはまだNever Broken Systemがないので、物は必ず壊れる。
「転ばぬ先の危機管理」、壊れることを前提に対策をたてておく。
- 正常に動いているシステムのバックアップを取っておく。
- なくなったらファイルは2つ以上のコピーを取る。
- ファイルは更新したらバックアップを取る。
- 毎日更新されるデータは時間を決めてバックアップする。
- 短時間でシステムの再インストールができるよう、必要なCD-ROM、バックアップをまとめておく。
- いざという時に使うことのできる別のシステムを想定しておく。
|